コラム
巷で噂の【ロコモティブシンドローム】とは?
最近、ロコモという言葉をよく耳にしますが、
一体何のことだろう?と思ったことはありませんか?
そんな疑問をお持ちの方へ、今回は「ロコモティブシンドローム(locomotive syndrome)」についてお話していきたいと思います。
2021年現在、日本では生活習慣病対策が重要な課題と言われ、メタボリックシンドロームや認知症、うつ病などの予防や治療法として運動の重要性はよく知られていますね。
しかし、その運動の根底である運動器そのものの健康に関する認識はあまり重要視されていません。
日本は超高齢社会を迎えており、加齢が関係する運動器疾患が急増していると言われています。これらの疾患は人の歩行・移動に非常に関わってくる部分と言え、日常生活の制限や生活の質(QOL)への影響が大きくなってきます。
運動器の障害によって起こるロコモティブシンドロームは要支援・要介護の主な原因の一つであり、その予防対策は医療現場にとって非常に重要な課題となります。
そもそもロコモとはなんでしょう?
ロコモとは「運動器の障害によって、生活活動の制限が起きていたり、要介護・要支援になっていたり、そうなるリスクが高くなっていたりする状態」を言います。
では運動器とは何を指すか。それは、①骨、②軟骨と椎間板、③筋肉・靱帯・神経系を言います。
これらの運動器の障害によって起こる日常生活の制限や、介護(介助)が必要になってしまう疾病の例として、骨粗鬆症、変形性膝関節症、変形性腰椎症、筋肉減少症(サルコペニア)、神経障害などが挙げられます。
どれも一度は耳にしたことがあるかもしれませんが、診断されれば納得できるものの、自分ではなかなか気づきにくいものです。
そこで以下のセルフチェック項目(7つ)を確認してみてください。
✔片脚立ちで靴下がはけない
✔家の中でつまずいたり、すべったりする
✔階段を上るのに、手すりが必要である
✔横断歩道を青信号で渡りきれない
✔15分くらい続けて歩けない
✔2 kg 程度の買い物(1リットルの牛乳パック 2 個程度)を持ち帰るのが困難である
✔家のやや重い仕事(掃除機の使用、布団の上げ下ろしなど)が困難である
いかがでしょうか。
1つでも該当すればロコモの可能性ありと言えます。
これは「運動機会が必要な状態である」と言いかえることができ、デイサービスを活用する理由になります。
ロコモの予防・改善に際し、立ち、歩くという機能の維持向上を目的として①足腰の筋力強化、②バランス力の強化、③膝・腰に過剰の負荷を与えないことが重要となり、なかなか自力でどうにかすることは難しいと言えるでしょう。
しかし、たんぽぽのようなデイサービスを活用することで、国家資格者(機能訓練指導員など)の専門的なトレーニング指導により現在の生活能力を維持向上させ、豊かな生活を送ることができます。
デイサービスを活用してロコモの予防・改善をすることは、社会参加やQOLの向上に必ず役立ちます。
ぜひ、一緒に頑張ってみませんか?